憧れの福島屋
羽村市にあるスーパー、福島屋さんに
行ってきました。
「東京の西に、どうやらすごい
スーパーがあるらしい」と噂を聞いたのは
いつだったか……
ずっと「一度行ってみたいなー」と
思っていたのでしたが
先日、ついに実行いたしました。
ご案内は某大人気菓子の作り手Nさん。
同行者は料理研究家のMさん。
豪華なツアーでありました。
青梅線の羽村駅を降りて
徒歩6~7分ほど。
通りを挟んだ間にお店が数店舗並びます。
本艦のスーパーに、
レストランカフェ、生花店などなど。
まずはレストラン「ZONAVOCE」で
お昼ごはん。
倉庫のような天井の高い
レンガづくりの建物の中央に
直径5~6メートルほどの薪窯があります。
NさんとMさんはピザ、
私は手打ちパスタのセットをいただきました。



セットにすると
バイキングの天然酵母のパンと
オーガニック野菜のサラダ、飲み物は
自由に取り放題です。
パスタは福島屋が田村製麺という会社と
共同開発をした生パスタでした。
おいしかった!
トマトはちゃんと甘酸っぱく
サラダのキャベツや新たまねぎは
パリパリ。

生花店の様子も
何だか、いいのです。
そして、スーパー。
主婦魂がさく裂して、一体何を
どこから買っていいのか、
目移りして大変なことに。
ひとつひとつの棚、コーナーに
仕入れ担当者の愛が感じられるのです。
資本力とネームバリューにまかせて
「高くていいもの」だけを集めた
高級スーパーと違い
(高いものがおいしのは、当たり前ですものね)
例えばサッポロ塩ラーメンもあるけれど
オリジナルの乾麺もあり
イタリアのオーガニックのパスタもありといった具合に
生活者であるお客さんに「選ぶ幅」がきちんと
用意されている。
だけど随所に
「これって、おいしいんですよ~ムフフ」と
語りかけてくるようなトラップがあり……
狩猟本能が刺激されるのでありました。
たとえるなら、素敵な本屋さんにいるような。
いい本との出会いをくれて
でも定期的に買っている
雑誌とかもちゃんと置いていてくれて
棚全体からは、その店のポリシーと
本への愛が伝わってくる。
そういうお店にいると
本当に気分が高揚しますよね。
ご近所さんが、すごくうらやましい。
私は荷物の重量をさんざん悩んで
オリジナルの乾麺、ポン酢、ミニサイズのお米
練り物、トマト、ジュース、ロールケーキ、
かつおぶし、ゼリー、米菓子などを
フリーダムに購入して帰ったのでしたが
家に戻ってから
「なぜ、腕がちぎれてもいいから、
もっと買ってこなかったのだろう…」と
大いに後悔しました。
Nさんはご自宅や職場から
自転車で行ける距離にある立川店を
デイリーに愛用していらっしゃるそう。
震災後、計画停電などがあった時期
他のスーパーは品薄になり
ガラガラの棚を見てさみしい気持ちに
なったりしたらしいですが
福島屋は自社企画製品がとても多いので
棚はいつでも充実して
変わらぬ姿でお客さんを迎え入れてくれたので
心からほっとしたとのこと。
いい話ですね。


くだものとクリームたっぷりの
ロールケーキと
友人間で話題になった
石釜焼カリカリクッキーと
福島屋の社長さんの本。
本読んで、
人気店の秘密を、学ぼうと思います。